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菅野所長のエッセイ:また来年

 さて今週が終わるとTCCは冬休みに入る。とくに楽しみなこともないのだが、まあのんびりできるのはいいことか。暖冬のせいで、年末にはゴルフが2回もある。今冬はスキー場には気の毒だ。

 今年はどんな年だったのか? まあ、本を一冊書いただけかなあ。ほかは冴えない一年だった。これでもう本を書くことはないのかもしれないと思ったが、今週ちょっとした打診があった。内容としては本にできるのかできないのか、まだひじょうに微妙なところで、それを考えてしまって昨夜はほとんど眠れなかった。まあ、休みにはいることだし、じっくり考えていくことにしよう。アイデアを練るときには、まず頭を少し空っぽにしないとね。ま、来年考えよう。

 国の来年度予算が決まったが、収入の四分の一は借金で三〇数兆、借金の返済予定額が約22兆といういびつなものだ。増えているのは公共事業、軍備費などだが、そうやってただただ借金を増やしているだけではないか。年金積立金の株運用によって株価をつり上げようとするアベノミクスは、実体経済とどんどん乖離していくばかりで、そのうち大変なことになってしまうのではないかと不安である。実際、年金の運用では今年ものすごい損失が出たし、リスクが大きすぎるよね。政府は一時的なものと簡単に言うが、一時的とは言え、それだけの税金が消えたんだよね。とんでもないことじゃないの。

 これは自分がギャンブル好きだからわかるのだが、負け分を取り返そうとして勝負を続けるとますます深みにはまるものなのだ。さっさともとの運用配分に戻さないといけない。しかも、国民の金で株を買うという行為自体が法律上問題なのではないかという疑念もあるしね。積立金から何十兆を溶かしたとしても、ギロチンに架けられるわけじゃないから、首相もお気楽なもんだよね。他人の金という意識がないのだろう。

 責任といえば、9月と10月に兵庫県警の機動隊員が自殺した件だが、内部調査では「いじめやパワハラはなかった」として、55歳の上司は注意だけで済んでいる。いじめやパワハラがないなら、じゃ何で自殺したの? これはたぶんあれだな、昔の山形の中学校でのマット殺人と同じだな。被害者だけがいて加害者がいないという、フィクションよりもすごいミステリーだ。何もなかったことにすれば、県警のトップたちも責任を追及されないというわけだ。

 世相はやはり暗い。ということで競馬で明るくなろう。
先週の朝日杯FSもまた予想通りだったが、3着が11番人気の伏兵で、3連単と3連複を少しとってのガミである。読みはいいのだが、今回は薄目に来たなあ。
 そういえば報告を忘れていた。先々週、香港で行われた国際GⅠでは、日本馬が出走した3レースのうち、香港マイルでモーリス、香港カップでエイシンヒカリが優勝。すごいものです、日本の競馬は。賞金的には世界でもベスト5~10に入る大きなレースなんだよね。とくに香港カップは2着にもヌーヴォレコルトが食い込んでのワンツーフィニッシュである。この馬券が買えたなら日本人はみな儲けただろうね。

 日曜の有馬記念。今年は混戦模様。そんな中、本命にしようと思っていたショウナンパンドラが急遽の回避となったので困ったことになった。しかも例によってゴールドシップが出てくるし。
 とりあえず、③ラストインパクトと④ラブリーデイとの3連単マルチかな。相手は、⑥アルバート⑨サウンズオブアース⑪キタサンブラック⑫リアファル⑬ルージュバック⑮ゴールドシップなのだが、⑬⑮は外枠なので軽く見ることにする。

 ということで、みなさんまた来年!

 

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