舛添知事の会見はいちおうの謝罪だったらしいが、要するに使い込み、公金横領なのだから返金すればいいというものではない。バレたら返せばいいんでしょうでは通らないよねえ。確信犯なのは見えてるし。本人以外の「精査」が待たれるところである。はやいとこ辞めさせなければ誰も納得しないだろう。
それにしても石原、猪瀬、舛添と公私混同なんてものじゃない連中がよくも続くものだ。舛添にかんしては東大を追い出されたころから、すでにそのメチャクチャぶりは話題になっていたけどね。あそこまでいくと人格的にけっこうな問題ありと見るのが妥当だろう。
猪瀬時代の東京オリンピックの誘致活動でも、招致委員会がインターポールで国際指名手配の人間の口座に2億超(の賄賂)を送金しているとの発表が仏警察からあった。フランス当局が動いたから発覚したのであって、国民はつゆ知らずである。もっともそういう活動自体は常識的なところなのだが、指名手配の人物だったのが運の尽き。招致委員会メンバーはどう言い訳するのかなあ。
ちなみに外国発の情報は何より当てになる。「パナマ文書」では、中国関係は2万8千件。日本は800件。ずるさの規模もケタが違うが、日本でも上の方は中国人と同じなんだよね。「パナマ文書」もセネガル人への賄賂も、どんどん「精査」し、白日の下にさらしてほしい。日本のマスコミは当てにならないから。
結局どいつもこいつも自分の懐は痛まないから湯水のように金を使っても平気の平左。厚顔無恥。オリンピックも予算の何倍になるのか見当もつかないし。建設業界にぼったくられるのも意に介さない。これは「精査」しろよな、ちゃんと。エンブレム問題、聖火台問題とかばかばかしいことに振り回され、やっぱり今の日本では五輪など止めとくべきだったと、詮無きことだが言いたくなるな。今からでも、もう遅いか。
地方行政やそうした団体だけでなく、三菱自動車、シャープ、東芝と名だたる企業のトップたちもたぶん同じようなメンタリティの持ち主なのだろう。日本中がそういうことになっている。これではダメだなあ。三菱なんか、日産が面倒見てくれることになって三菱グループはたいへんに喜んでいるらしいが、まあ、日産にとっても軽自動車開発にとってメリットはあるのだろう。ただし、上層部はクビにしないとダメだと思うぞ。で、シャープもとんでもない赤字決算となり、鴻海はさっそく7000人くらいをリストラするらしい。外資によるシャープの解体がいよいよ始まるわけだ。社員はほんとに気の毒。こんなことにした連中は万死に値するな。
その先鋒を走っているのは言うまでもなく安倍内閣なのだが、このたびは選挙を前に熊本地震によって多少支持率を上げることができた。ときの政権にとって、大災害は僥倖なのであった。ごく当たり前のことをやっても「何か政府が手を打ってるな」という錯覚を与えることができるからだ。
しかし、アベノミクスはもはやたち行かず、いちばんの問題は年金積み立て基金の損失である。株でいったい何兆円スッたのか? それともスッってないのか? 例年なら7月の初旬には数字が報告されるのであるが、今年にかんしては「7月29日過ぎになります」。つまり「不都合な真実」が明かされる前に選挙をやっちゃおうという、いつものせこいやり方なのだが。
国債よりも株の割合を多くしたのは、明かな悪手である。むしろ動きが取れなくなる。儲けたとしても売り抜くこともできない。世界でも稀な投資額だから、そんなことしたら市場は大混乱だ。つまり株価が静かに上昇していくことだけを祈るしかできない。リスクヘッジもない能天気な発想。そもそも国民の金を無断で株につぎ込み、儲けようというというところがおかしいのだがね。
でも僕が競馬で儲けようと思うのは、健全とは言えないが、誰に文句を言われる筋合いもないことである。ま、愉しむことが第一なのであんまり儲けようとは思ってないのだが。先週のマイルカップは、メジャーエンブレムの見事な逃げ切り。3連複で万馬券はおいしかった。3連単も押さえていたし、まあよかったかな。GW中には地方GⅠかしわ記念も当ててるしね。
今週は牝馬GⅠヴィクトリアマイル。⑩ミッキークィーンが着外ということは考えられない気がする。相手はたくさん。①ウィンプリメーラ②スマートレイアー⑥マジックタイム⑦ルージュバック⑫クィーンズリング⑬ストレイトガール⑮ショウナンパンドラだな。多すぎ。絞るとすれば、②と⑮相手の3連単マルチだが。いまの東京の馬場状態を考えると、逃げ先行が残ることも十分に考えられる。そこで、①と②中心の3連複も押さえておこう