7月の初めだというのになんという暑さか。これでは今夏はいつもより暑いのかもしれない。暑さは苦手なので苦しい。
ヨーロッパでは、ツール・ド・フランスが始まり、2~4ステージはスプリント戦だった。これを珍しくもじっくりと観たが、ゴールがやや登り坂だった2ステージは、サガンが強さを見せてツール初のステージ優勝。3,4ステージは平坦ゴールだったので及ばず、しかし、4着とか3着とか、タイム差無しで食らいついた。生粋のスプリンターには敵わないが、多少のアップダウンがあればサガンには有利だ。
ところで、3ステージはカヴェンデッシュ、4ステージはキッテルの優勝だったのであるが、どちらも2着との差は数センチ。スローVTRでもわからない接戦だった。こういう勝負は「弱虫ペダル」の世界のことかと思っていたが、それが二日連続であったから驚く。ほんとに最後は自転車を前に投げるんだよね。投げると言っても、腰を思い切り後部に下げて、ハンドルを前に突き出す技で、それをゴール前1~2メートルで瞬間的にやるわけ。スキーでもゴール前にはわざと思い切り後傾するのと一緒。マンガの世界ではしょっちゅうやっているが、スローで観ると、寸前まで劣勢だったカヴェンディッシュがこれをうまく決めて勝っていた。スプリントは接戦になりやすいから、こういうところが面白い。でも、僕としては、クライムが楽しみだ。
それから今年は日本人選手新城幸也が強豪ランプレに移籍し、ツールに参戦している。第6ステージとか、少しアップダウンがあるステージではチームを引くのではないかと楽しみである。そして、サガンにはぜひ落車などせずに最後まで走ってもらいたいのだ。なぜなら僕の最大の楽しみは彼が下りを激走する姿だからである。去年ツールだったかプエルタだったか、観ているだけで恐くなるような超ハイスピードで延々と下る姿を見て心底しびれた。下りだと、ロードレーサーは時速100キロ以上出るんだよね。9日からは、たぶんダイジェストだと思うけど、BSでも放送するらしい。
一方ヨーロッパといえば、4年に一度、ユーロ2016が佳境である。ドイツが苦手なイタリアにやっと勝ったわけだが、PK戦はさすがにブッフォンとノイヤーとの対決だからワクワクするよなあ。両国ともキッカーは何でそこまでと思うくらいびびりまくっていたが、ほんの少しドイツがついてた。負けたけど、ブッフォンはほとんどコースが読めていて、ノイヤーはそうではなかったもんね。
ま、どこが勝ってもいいのだが、僕としてはアイルランドの”魂のサッカー”が久々に観られたのでそれに満足。あとはベイル要するウェールズがなかなか強い。と思ったが、準決勝でロナウドのポルトガルに負けた。ウェールズは、なんでもラムジーが不出場だったらしいのでいたしかたない。
小池百合子が都知事選に強硬出馬ということだが、オリラジ中田が「自分のために出馬している」と言っているのは正しい。ここへ来て干されているし、華々しくキャリアの最後を飾りたいという欲望があからさまだもんな。そもそも冒頭解散なんて不可能に近いし。自民の分裂選挙になってもやっぱり負けるんじゃないの。ただし、恐いものなしになって都議会と全面戦争するのも面白いといえばそうなのだが。都議連としては自分たちにメスを入れられるのが恐いからね。名古屋市と同じでさあ。
一方で参議院選は全然盛り上がっていないと思ったが、調査では投票に行くと答える人が7割くらいいるらしい。意外だが、さすがに憲法の変更とか、年金積立金の多額な損失とかがあって、これ以上安倍に暴走されたらたまらんという雰囲気があるのかもしれない。年金積立金についてテレビで橋下が「全体からすれば少額、まったく問題ない」と言っていたが、その感覚は相当ずれていると思う。お金の出所が違うから気づきにくいが、最低5兆から10数兆とも言われる損失額が、GNPの減少と換算すれば小さくはない、むしろ深刻な数字である。これは会社が売り上げを伸ばしていても、一方で健保の医療費などが増大していることを損失と考えれば、全体状況は決して安泰ではないのと同じなのだ。
号泣議員が有罪判決という当たり前の結果が先日出たが、興味深いことに兵庫県議会では、この一年で使わない政務活動費の返還が急増した。ああいうことがあったんで報告が厳しくなったわけだが、返還金の合計が1億以上。兵庫県のレベルでそういうことだから、これが全国の県議、市議、町議でも同じことが起これば、その総計はものすごいことになるだろう。
全国の市町村の数は、東京都特別区も入れて1741、これに都道府県47を足して1788。日本にはこれだけの議会がある。これらのすべてが政治活動費の使途を普通に管理するようになればどうなるか。都道府県、特別区を一律1億、市議会を3000万というように規模に応じて計算すると、全体で300億以上の節約がなされる。たぶん実際はもっと多額になるだろうが、それだけ国民の税金は無駄に使われているわけだ。今年都民税を払うときには、あいつの私腹のために払っているのかと、すごく複雑な気分だったものな。