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菅野所長のエッセイ:リトグリの光と影

やっと今週も乗り切った感じ。
考えれば、先週は、日曜から日曜まで4日半関西に行ってたんだよなあ。それも中2日をおいて。やっぱりそういうのは疲れる。

で、疲れているのに、今週はどうにも眠れない夜が多かった。何か不安なことがあるのかもしれないと思ったので、依頼原稿のネタを少々考え、少しずつメモに残している。何しろ、この業界で自分の書くものは他と明らかに異質だからなあ。共著ものだと気をつかってしまうのだ。

衆議院の解散。党利党略の皮をかぶった私利私欲だね。北朝鮮との緊張関係、内閣改造してまだ2ヶ月、解散はいつも使われる政略だとはわかっていても、あまりにも露骨なんじゃないの。こんな解散は今まであっただろうか。首相は国連で舞い上がって「圧力」オンリーと強弁しているが、韓国は一方で人道支援を宣言したり、アメリカ以外の国は外交解決を訴える。
皮肉にも、北朝鮮は安倍政権が生きながらえる最大のファクターだ。モリカケから逃れたい首相はできるだけ国民の目をそこに向けさせようとしているのだろう。しかし、トランプの尻馬に乗って調子に乗るとろくなことはないような気がする。ただ「俺はトランプだ!」と言いたいだけなんだからさ。

で、自民党はあいかわらずだが、いっぽうで都民ファーストのほうも、この間の代表の決め方は完全な密室で、都議たちの不信は明らかだ。もちろん、素人の集まりなんで、その中で選挙なんてことをしても意味はないのだが、決定のプロセスくらいは議員たちに明らかにしないとね。もともと烏合の衆なんだから、小池百合子の求心力が失われたら終わりだぜ。力を握ると、誰でもこうなる。トップにいる人間は、よかれと思ってやっているので、それが組織の終わりの始まりということに気づかない。

先日、リトル・グリー・モンスター、略してリトグリの武道館ライブをWOWOWで視聴。名前は知っていたが観るのは初めてだったが、なかなかのものである。ルックスは度外視、歌の実力だけで日本中から集められた10代の女の子グループだ。したがって並み以下の外見なのだが、AKBとかモー娘とか、その他のアイドル系なんかよりも断然よろしい。比較に意味はないけど。とにかく、日本のボーカルグループ史上で最強ではないか。古いし2人だけだが、これに匹敵するのはザ・ピーナッツくらいか。

アカペラ部以外ではハモは控えめで、サウンドに合わせたユニゾン基調だが、6人のうち4人はソロを取れるので、かなり多様多彩な音が出せる。この辺はアメリカのフィフスエレメンツとはちょっと違うかな。でも、リトグリも世界に手が届くレベルだ。しかも不細工でもスターになれるということで、たくさんの子たちに希望を与えているんじゃないのかな。

残念なことに明らかに歌唱力の劣る子が一人いたが、この子はほとんどバックコーラス。容赦ないが、しかたないね。先を考えるなら、いまのうちに辞めてもらうのがいいだろう。僕がプロデューサーならそうする。そして、僕がいちばん歌がうまいと思った子は、この4月頃によくわからない事情で脱退したらしい。何ということだ。日ハムから大谷がいなくなるようなもんじゃないのか。放送はそれよりも2ヶ月くらいのものだったので、それを聴けてラッキーだったかも。この子がいちばんR&B的な歌心があるんだよねえ。でも、ソロでは無理だろう。いろいろ事情はあったんだろうが、辞めなければよかったのにねえ。
どんなところでも、集団とかグループっていうのは大変だ。しかし、この子が抜けてからのCDは買う気になれんな。

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