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菅野所長のエッセイ:ウィルス襲来

巷では、インフルエンザのワクチンが不足で、しかも学級閉鎖が出てきているとか。周囲がワクチンを打つ話を聞きながら、僕なんか一度も予防接種したことないし、インフルになったこともないんだよねと豪語していたのであるが、木曜の夜、立ち上がったときに異変が起こった。これはもう救急車呼ぶしかないかなと思ったほど頭がクラクラし、気持ちが悪い。そして、顔と頭がカーッと熱くなって発汗するが、それは5分ほどで鎮静。横になるとちょっと収まるのだが、再び立ち上がると同じになる。こんなのは初めてだ。
これは脳貧血とか、脳血栓とかそういう類のものなのかと、脳や血管関係の疾患に考えが及んでいく。とにかく、明日は仕事は無理だな、病院に行かなきゃと。まだ気持ちが悪いままに床に就いた。翌朝起きると気分はだいぶよくなり、起きても昨日ほどのクラクラもない。ちょっとホッとし、医者を捜す。よくわからんが、町医者ではいきなり脳関係は無理なので、メニエル的なものも考慮しつつ、耳鼻咽喉科がある内科をチョイス。症状を聞いた電話口のお姉さんが言うには、とりあえず内科にしておいて、その後検査になると。うーむ、そういうことだろうなあ。
はたして内科のドクターは、いろいろと症状を聞き、結論を出した。「ノロウィルスにやられての、感冒性胃腸炎ですね」

ノロウィルスかあ。僕にとっては本物のエイリアンくらい遠い存在だったが、やっぱり地球にいるのね、練馬にもいるのね。ノロウィルスが原因となると、「すべての症状の辻褄が合うでしょ?」と医者。深く同意。その通りです。でも初めてだから何が何だかわからなかった。びっくりしたなあ、もう。

とにかく、よかった。ノロ感染は1日2日で治るのである。で、今日は仕事に来たわけ。まだ何となく頭はふらつくけどね。日月と休めば大丈夫。このコラムもあるし。
今回はスポーツとか勝負事の話題。

ウィンタースポーツが始まり、日本女子のスピードスケートがとてつもない。とくに500m、1000mの小平奈緒がすごい。500mは世界大会で13連勝中。このままいけば平昌五輪の金メダルは間違いなし。1000mもいけるかも。高木美帆も1500mは有力、ひょっとしたら3000mも。3人での団体戦パシュートも世界大会2連覇中だしね。

これに比べて、ジャンプの高梨沙羅ちゃんの停滞ぶりには目を覆わんばかり。2年前までの活躍がウソみたいだ。大学生になって、急にけばい化粧をし始めたとき不吉なものを感じてはいたのだが、予感は当たった。
昨シーズンは、それまで問題にしていなかった伊藤友希に抜かれてしまうことになり、さすがにこれは目が覚めるだろうと思っていたのだが、今度は、ドイツのアルトハウス、ノルウェーのルンビュが急激に力をつけ、第3戦までは、伊藤ともどもこの2選手にかなりの差をつけられての完敗。それはちょっとやそっとじゃ埋まらないという感じの差である。
見ると、高梨と年齢がほぼ同じのこの2選手は、昨年よりも助走フォームが格段に低くなっている。打倒高梨を掲げて猛練習に励んだことがうかがえるな。かつては伊藤もそうだったわけだが、こうした他選手の意識に比べ、はやくして世界NO.1になってしまった沙羅ちゃんは、より上を目指すモチベーションを維持することができなかったわけのだろう。オリンピックのシーズンなのにね。

小平奈緒などはもう30歳越えてるんでしょ。しかし、2度のオランダ修行などを経て、世界で5位くらいが関の山だったところから、他の追随を許さないまでの存在へと駆け上がった。ほとんど信じられないようなストーリー、不可能を可能としたような出来事ではないかと思う。
こうした違いというのは何だろう? まあ、ある種のハングリーさみたいなものがあるのだろうが、それだけでは説明がつかない。
なぜなら、将棋の羽生善治である。先日永世7冠を達成。ひとつのタイトルをとるだけでもすごいことなのに、以前には7冠を独占、そして今はすべてを永世にしてしまった。もう将棋世界でこれ以上上はないのであるが、しかし彼はずっと研究と訓練を怠りはしないだろう。
そこには具体的な目標や目的がある場合もあろうし、そういうものがない場合もある。ただひたすらより上を目指すということ自体が目的化されるような、いわゆる純然たる向上心だが、そこの質というのもあるんだろうね。

とひるがえって、自分には向上心というのがあるのかと問えば、なくはないと言える。でもあまり立派なものではない。僕の場合は見栄だね。成績悪いのはかっこ悪いとか、レギュラー取らないとかっこ悪いとか、若い頃はそうだった。でもある頃からは違う気がする。仕事をしてからだな。仕事にかんしては、どういうわけか、そういう見栄はあまりなくなってとにかく行けるところまで行ってみようかと。僕はこの世界でずいぶんと高いところまで来てしまったような気もするし、他の人からもそう見えるのだろうが、自分自身の感覚としてはまだまだだなといつも思う。
やっぱり、ちょっと前にも書いたけど、自己評価、基準としてはゴールというものがないのだ。誰も見たことのない景色を見つつも、まだこの先に何かあるのだろうかという感じで、足を止めないでいる。この世界、五輪もないし、永世カウンセラーの称号もないしね。

そういえば、先日、また原稿の依頼が来たのだが、引き受けたものの早くも苦しい。はたして自分に書けるんだろうかと。いつもこの繰り返しである。締め切りは1月の末のほうだが。間には年末年始があるし。今年中というわけにはいかないかも。と思っていたら、昨日の夜に妙に頭が冴えて何回も起き出し、アイデアをメモった。ノロウィルスのおかげか、思考にキレが戻り、これで書けそうだなとなった。やれめでたい。
さて競馬の世界にも3冠、7冠がある。先週のチャンピオンズCは惨敗だった。3着コパノリッキーも買っていたのになぜ取れぬ!
気を取り直して、阪神ジュベナイルS。タイプのまったく違う2頭のオルフェーブル産駒が人気である。この2頭の1,2着固定の3連単をまず買う。危ういのは、馬場、距離、久々と懸念が多い⑱ロックディスタンではないかとも思うので、これを3着、着外の馬券も買ってみようか。で、本命は⑪ラッキーライラック。相手は⑱ロックと⑦リリーノーブル。以下、①サヤカチャン②ラテユロス④マウレア⑧トーセンブレス⑫ソシアルクラブ。

ノロのおかげで競馬の読みも冴えてるかも。今日は、新馬戦で単勝47倍の馬から買って儲けたし。

サッカーワールドカップ。日本は比較的いい組に入ったと言われているが、いやいや全敗も大いにあり得る相手だ。いい勝負ができる可能性が高い組に入ったとは思うが、全敗する可能が最も高い組に入ったとも言える。ポーランドはやや過大評価されていると思うが、セネガルにはリバプールの怪物マネがいるし。間違いなく初戦コロンビアがすべてだな。せめて引き分け。それも、新戦力が台頭しての話だが。
もし何とかしたいなら、どこよりも走るチーム作りしかない。戦術とかじゃなくて、走りに走って、いつも2、3人でボールを奪いに行く。それを90分できるようになれば、Aランクのチームとはともかく、Bランクのチームと互角に戦えるのではないか。

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