最近、歌を聞いている時に、歌詞がこころに響いてこない体験を私は繰り返してきました。
これは自分に特有の体験だと思ってきました。と言うのは、私には歌詞が聞き取れなかったり、メロディは記憶に残るものの、歌詞がこころに響いてこないことばかりでしたが、同じ曲を聞いても、「歌詞に感動した!」とか「メロディも美しいが、歌詞が魅力的!」と言う人達と会ってきたからです。
しかし、先日ある歌を聞いて、自然に歌詞がこころに響いてくる体験をして、衝撃を受けました。
自分が変わったのか、それとも何なのか、周囲にいた人達に聴いてみたところ、「この曲は特に歌詞がくっきり聞えてくる」と言うのです。
たまたま、その曲を作曲した人がその人なりの作曲のプロセスを話す機会に巡り合わせ、貴重な話を聞くことができました。
その方は、メロディ先行型の作曲が主流になっているにも関わらず、いまだに歌詞となる詩をとことん探し、その詩を暗唱できるようになってから、ようやく作曲を始めるのだそうです。
その話を聞いてから、その方が作曲した曲を何曲も聞いてみました。歌詞がこころにひびく機会が急に増えて、歌を聞くたびにドキドキする嬉しい毎日が続いています。