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菅野所長のエッセイ:パンドラの箱

あけまましておめでとうございます。遅ればせですが。

 何にもしない年末年始だったなあ。そのわりにあっという間に終わり、明日から仕事だとなったときには、できればもう2,3日休みたいと思ったね。何もしないでいるのはほんとにいいことだ。
 とにかく肩や背中のあの忌まわしい痛みを解消するというのがテーマだったが、まあ、それはだいぶよくなった。PCに向かうとやっぱり痛くなるが、去年ほどではないから、まあいいだろう。いつも年明けは暇なので、それもいい。チャンスなのでできるだけ原稿を進めようと、えっちらとやっているが、苦手な部分を書いているので進みが悪い。

 でも、水曜日、自分でも思いがけない見解が生まれてきて、何だかパンドラの箱を開けてしまったような気になり、身体が震えてしまった。ものを書いていてこんなふうになったのは初めてじゃないかなあ。覚えてないだけかもしれないが、あっても一回くらいのものだろう。30分くらいは心身が震えてたね。いやあ、すごい体験だった。こんなことってあるんだなあ。

 これは何というか、フーコー先生に一歩近づいたんじゃないかとも図々しく思った。さっそく東さんあたりに「こんなことを発見したぜ」と連絡しちゃおうかなと考えたが、バカみたいかなと思ってやめておいた。
 で、一日あけて読んでみると、そこまでの見解ではないような気もしてきたので、やっぱり調子に乗らなくてよかったとも思う。しかも、開けちゃいけない箱だから、これでまた業界から嫌われ者になることも確実なような気もする。いままでもそうだったからそれはいいのだが、ま、本になるまでは黙っておくか。

 というわけで、遅い歩みではあるが、新年早々から頭だけはフルに使っている。すると、昨日はある雑誌からの原稿依頼が来ていた。重なるものだなあ。こんな時期に書けるのか?と不安になったが、あちらの編集部も心得ているので、僕が書きやすいようなテーマを与えてくれている。これは何とかなるなと引き受けることにした。何だかんだ言いつつ、いつも引き受けてしまうのだがね。できればまだ暇なうちに、2週間以内にはこれを片づけてしまいたい。できるかな?  ま、締め切りには1ヶ月以上あるし。

 競馬のほうはどうにもなりませんね。有馬記念はまさかのトゥザワールドが来ちゃうし、正月の東西金杯もだめだった。しかし、当分GⅠはないので、公に恥をかくこともないな。今週の重賞は荒れそうで面白いのだが、日曜は仕事だしね。

 結局、とくに何ということもない新年の報告である。でも、これもいつもの通り。ひとつまた年をとっただけのことで、特別な気持ちになることもなく、また淡々と日常が始まっている。
 ああ、そうだ、12月に軽いダンベルを買って、その後思いつくと筋トレのようなことをしている。効果がわかるのはいつ頃なのだ? だいたい2週間から20日くらいになるかなあ。ま、1日にしたら5分、10分くらいのことなのだが。だってねえ、10時くらいに帰宅して、それから寝るまでの時間しかないからなぁ。
 バネ指はほぼ治癒したが、去年秋からは左肘の痛みで、ゴルフがままならなくなっている。それをカバーしようと筋力をつけようと思っているのだが、はたして功を奏するのだろうか。

 

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