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菅野所長のエッセイ:今年の音楽

 いよいよ今年も終わりだなあ。

 あまり冴えた年ではなかった。とくにゴルフがよくない。バネ指がよくなったと思ったら、今度は左肘を痛めたし。競馬も終盤は少しよくなったが、年間通じたらよく負けたものだ。先週の朝日杯は、3連複は少しとりましたがね。祖その後考えを変え、②ダノンプラチナと⑭クラリティスカイの2頭で勝負したのはいいが、人気薄⑥アルマワイオリが2着。これが3着なら大もうけだったが・・・。  今年、自分としては、何かあまり印象に残る、これだというものはないなあ。ああ、ロードレースの楽しみがわかったのは収穫だったか。

 木曜日の夜に、小田和正の「クリスマスの約束」という番組があって、たまたま観たのだが、ミュージシャンが一堂に会して行ったメドレーは、意外にもなかなかクオリティが高かった。日本という国は、個々の力はたいしたことなくても、みんなでやるとなかなかなものになる。これはスポーツも産業も音楽も一緒なのだな。

 というわけで、これに触発され、この一年音楽のことを回顧すると、まずは、キャンディス・グラバーの待望のファーストアルバムにガックリきたことを思い出す。キャンディスはこれでディーバになり損ねたかもしれない。あとは、グラミーあたりで圧巻のステージをみせるか、地味にゴスペルでもやっていくかかなあ。
 昔、グラミーで、ビヨンセがプリンスと「パープルレイン」で共演したときのド迫力ステージは忘れられない。ビヨンセが名実ともにディーバと認められたのはあのときではなかったか。

 松岡直也が亡くなったのもショックだったね。彼が率いるウイシングを二度と聴けないのかと思うと悲しかったねえ。あのとき渋谷に見に行っておいてよかった。僕としては、山下洋輔に頼んで、”山下洋輔とウイシング”というかたちでやってくれればいいと思うのだが、まあ、実現しないんだろうなあ。

 今年の発見は、遅ればせだが高鈴だな。車に乗るとこれしか聴かない。「夏目友人帳」とともにほんとに収穫だった。来年は絶対にライブに行きたいものだ。

 評判だったブルースギタリスト濱口祐自も、新しいほうのアルバムをいちおう買ってみた。プロデュースが久保田麻琴なのを見て心配したが、まあなかなかよかった。
濱口は、もともと那智勝浦の漁師の家に生まれ、独学でブルースギターをやっている人だ。還暦間近になってのメジャーデビューで話題となったが、こんな人が今までプロにもならずにいたことには正直驚く。

 しかし、どうなんだ? 何かが足りないと思うのは僕だけなのか。聴いているうちに、これはBGMの域を出ていないじゃないかと感じてくる。昔、爪も牙ももがれて演奏せざるを得なかった頃のバディ・ガイを聴いたときの印象とかぶる。もちろん、それとは事情がまったく異なり、濱口の演奏は自由闊達といってよい。ライ・クーダーには及ばないけど、それなりに技術も十分だ。にもかかわらず、なんだよね。

 たぶんだが、勝浦という田舎でシコシコとやっていたのはいいけれど、結局、他流試合とか、外の世界との接触が決定的に不足していたからではないか。そういった経験を通しての、自らの音楽の構築-脱構築と言ったプロセスがなかったからではないだろうか。
つまり、道場剣法のような感じ? ま、僕だけしかそう思ってないかもしれないので、何とも言えんがね。勝手な感想だ。ま、現場の経験が決定的にないのに、カウンセリングを語っちゃう輩よりは全然いいんだけど。

 さて、明日は有馬記念。ジャッパンカップを観て、⑬エピファネイアは、現在の日本最強馬かもしれないと。中心はこれ。相手は⑭ゴールドシップで、まずは⑬-⑭のマルチ。④ジェントルドンナは当初切り捨ててる予定だったが、最もいい枠を引いた強運は無視できない。逆に⑮ジャスタウェイは気の毒な枠を引いたので抑えまでか。穴は⑪サトノノブレスで、⑪-⑬のマルチも買おうかな。
 牡馬3強がみな不利な外枠。まるで上手にハンデをつけたようなグランプリとなった。馬券じゃなくてレース的な関心は、「世界のジャスタウェイ」が、距離、枠というハンデをどう乗り越えるのかである。だんだんジャスタウェイを応援したくなったな。

 というわけで、皆さん、よいお年を!

 

 

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