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菅野所長のエッセイ:女性問題の悩み

 「アメアイ」#12は史上最高のレベル、そして女の闘い。トップ4の争いからついにアンバー・ホルカムが脱落した。覚悟していたとは言え、残念でならない。ショック。翌日の休みは、半日かけて、地方予選からのアンバーの軌跡をずっと追いかけた。ついでにキャンディスのも。そうやって振り返ると、はまったときのアンバーはキャンディスにも迫るものがある。審査員を総立ちにさせた回数もほぼ互角だった。本来なら、キャンディス、アンジー、アンバーがベスト3にふさわしいと僕は思うが、視聴者投票になるとどうしてもアフリカ系は不利なのがこの番組の常である。しかたないな。
 決勝を争うことになる二人は、キャンディス、アンジーで間違いないだろう。アンジーも素晴らしいからね。しかし、僕は録画でしか見られない。学会があるので沖縄に行っちゃうのでね。

 女性の問題と言えば、都知事に続いて大阪市長も自爆。この辺の人たちはみな同類なのだな。市長のほうは「国際感覚がなかった」と謝罪。その通り。加えて、慰安婦問題については強制連行ではなかったという点では僕はかなり同意するが、そもそもそういう制度があるのがおかしいという底のほうの認識が彼にはないのだろう。
 首相も同じようなものだが、内外の圧力に負け、予想通り「侵略はなかったとは言っていない」などと苦しい言い訳をしている。ぼちぼち、また腹痛が始まるのではないか。
 僕は自虐史観ではないが、侵略だったのはあきらかですよ。今の中国だって、東シナ海からインド洋、果てはオーストラリアあたりまで「侵略」しているわけで、でも、侵略している側はそうは思っていない。認めない。自分たちに正当性と正義があると思っている。 かつての日本ももちろんそうだった。しかし、敗戦するとそれを認めないわけにはいかないという話なのである。ドイツは潔くそれを認めた。しかし、日本はダラダラとそれにこだわっている。かつてのブラジルの「勝ち組」のような例を思うと、日本人の考え方の特徴なのかもしれないがね。こういうのは良い悪いの問題ではなく、戦争がもたらす合理的な結論なのである。そしてそれだけのものに過ぎない。漫画「ワンピース」の中で一人の海賊がこう言う。「正義が勝つって? そりゃそうだろう。勝ったものが正義だ」
僕はこのシビアな合理性を認めますね。
 でも、好きじゃないんだよね。そういうパラダイムとは違うものをずっと考え続けてきたんだものなあ。少なくとも、自分はその外にいようと。

 競馬のほうも、先週に続いて、今度の日曜も女の闘い、オークスだ。先週のハナズゴールは残念。アンバーの脱落とかぶるな。勝ったヴィルシーナももちろん強いので、かろうじて3連複は取ったが。

 オークスは生で観られないわけだが、本命は桜花賞馬アユサン。本来桜花賞では距離が短いと思っていた馬だったから、2400mのオークスではもっといいだろう。昔から競馬の軽い謎なのだが、桜花賞の上位馬はオークスでも強いことになっている。

 オークスはたぶん僕が一番得意なレースだ。ほぼみな初距離なわけで、距離適正が未知数。でも、血統、体型、走法から距離適正を割り出せばいいんでね。去年のジェントルドンナはわかりやすかったし、一昨年のエリンコート(3連単50万超)もそう。

 今年はしかし、明日からいないのでじっくりと観察することができない。とりあえず、対抗はデニムアンドルビーとレッドオーヴァルの2頭。3着候補にディープインパクトの妹トーセンソレイユ、メイショウマンボ、セレブリティモデル、ローブディサージュ、エバーブロッサムといったところか。でも、上位3頭だけでもいいかもしれない。 

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