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菅野所長のエッセイ:無知と知

急に涼しくなったもんで何か身体が追いつかない感じである。昨日前夜に身体が冷えてしまったせいか、体調が悪くなり休んでしまった。自分の不注意のせいで申し訳ない。

気候面もあるだろうが、多くの人がけっこう疲弊しているのではないだろうか。いまもほとんどの人がマスクを着用したり、自粛したり、そのおかげでコロナ禍は小康状態を保っているのはやはり日本人のすごいところだ。東京もGOTO解除になるということだが、それでもなお今はがまんだと考える人も多いだろう。でも、感染の要点を押さえていればまず大丈夫だと思うがね。このところやっと、一番の危険は会食、飲食にあるいう理解が進んだのは何よりだ。結局、マスクを外して人と近接しているときなのだ。

一時期は自粛警察、マスク警察などと行き過ぎな人たちが目立ったが、そういうことになるのは不安や恐怖心が根強い人の特徴である。つまり社会的なパニック発作のようなものだね。その不安や恐怖が過剰であるのは、結局無知から来るものだ。枯れ尾花を観て幽霊だと怯える人ね。当初から「3密」とかちょっと見当の外れたことを専門家が言っていたことも大きいよな。

しかし、無知なら無知でいいこともあるようで、江戸時代にコロリ(コレラ)が拡大した頃、コロリに対してパニックが起きなかった村があったという。当時の人々はコロリの原因とかは全くわかっていなかったわけだが、この村ではこういう訳のわからない病気は狐のたたりに違いないということで認識が統一されたのである。まあ、精神病の歴史でも「狐憑き」と言われたように、原因がわからないことにかんしては何かほかの原因を設定し、それで精神的な安寧を図るということである。精神病の場合には、それによって悲しい出来事に発展することもあるのでナンだが、とにかく理由や原因がわからないことに人は弱い。でも、わからなくても大丈夫なんだよね。わからなくても大丈夫なメンタリティを持つことのほうが大事な気がする。だって、世の中わからないことのほうが断然多い。知っていることよりも知らないことのほうが圧倒的に多いんだから。変な知り方、偏った知識を持ってしまうほうがよくないのだ。何とか警察と呼ばれる人がそうだし、コロナ禍がますます進んでいる国って、そういう人が多い国なんだろうと思う。

これから移動が多くなるとしても、肝心なのは感染者が移動し、人と接触することである。だから、幅広く検査しないとね。検査して問題なければ、移動も危険ではない。しかも、新幹線や飛行機は空いてるし、車なら車内の空間だけだし。今の旅行は安く上がるし、けっこう快適なのである。

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