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菅野所長のエッセイ:Go To 嫌な感じ

アベノマスクに次ぐ愚策かもしれないGO TOキャンペーン。予算規模が違うから、こっちのほうが重大事かな。
例によって事務委託費が数千億で、計2兆円になる。もちろん税金を使うわけであるが、最も納税している自治体である東京だけ除外だと。世論では、東京に限らずやるべきでないと言う声が圧倒的だ。
まあ、何から何までおかしいが、二階幹事長は全国旅行業の会長だし、「観光立国」をうたう政権内部に観光関連の族議員は相当多いしね。
専門家会議から名を変えただけの御用機関である分科会は完全にこれを後押し。めでたく会長に昇進した尾身は「移動すること自体に危険はない」という。バカ言うんじゃないよ。旅行といったら、お目当ては飲食でしょうが。これ感染症の専門家とは言えないよね。みなが旅行をすることで感染者が減るなら推進すべきだろうが、増えることはあっても減ることは100%ない。ま、御用機関だし、実力ないからこういう機関にいるわけだし。

確かに東京は木曜286人の感染者。これは月曜の検査数4712人が反映している。
数は増えているが、率が高まったわけでもない。とにかくやるべきは徹底的な検査なので、もっと増やさなければならない。先週中国の検査実態をあげたが、今週は中国のGDPがプラス3,2%という報告があった。もともとのプラス水準には及ばないものの、この早々の復活は中国がコロナを抑え込んだ証であろう。経済活動を優先する前に、コロナを封じること、つまりコロナを封じることが至上の経済策であることを学ばなければいけないのでは。こんなにわかりやすい問題なのにね。

 

GO TOキャンペーンはもう止められないけど、実際はこうやればいいと思うね。
まず2兆円の予算を各都道府県に割り振る。その割り振りはたとえば、基本的に観光への依存度の比率から計算する。単純に人口比でもいい。
肝心なことは、観光にかんする状況や、感染状況は自治体によって違うということだ。だから、予算をもらった自治体は、自分たちの都合、状況に応じてこれを自由に使っていけばいい。たとえば、東京では、都民に基本移動は控えさせ、観光関連業に少しでも補填するとか。あるいは、隔離用にホテルを買い上げるとか。感染者の極少な県ではおおいに移動を進め、割引を多くするとか。

これならみんな納得するんじゃないの。こんな僕でもすぐに出るアイデアが実現しないのかというと、やっぱり巨額の事務委託費をどこに流すかということがあるんじゃないのかね。何だかんだ言って、コロナが終息してしまっては利権にありつけなくなり困る連中が、この国の中枢にいるということなんだろうな。麻生なんか、こういうときに政治資金パーティだ。
「君子は義を重んじ、小人は利を重んじる」というが、小人ばかりの政界ではある。本気で観光業を救うなんてことは考えてないんだろう。
それに実体経済としては製造業により本質がある。そんな中、日産が電気自動車の新車を大々的にお披露目した。この会社の体質からして珍しいことだが、暗黒のゴーン支配からの脱却を目指す意欲が感じられ、なかなかすがすがしいものを僕は感じたね。がんばれ、日産!

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