最近、「立つ」ことに意識を向けている。
何を言っているんだと訝しげられるところだが、読んで字の如くなのである。
自分の言う「立つ」ことに意識を向けるとは、こんなことだ。
まず立ち上がる。体験上、つま先を少し外側に開いたほうがいい。
足の裏に意識を向ける。体重が足の裏全体に乗るようにゆっくりとバランスを整える。
案外、足の小指側に体重が乗っていないことに気がつく。
うまく足の裏全体で体重を感じられたら、今度は膝に意識を移す。
曲げているつもりはないのに、いつの間にか曲がっていた。それを伸ばす。
次は腰。そして背中。ここがなかなか難しい。
腰の上に上半身がうまく乗らない。お尻に力が入る。
うまく乗ったと思っても、足の裏が地面から離れたりするのだ。
首も前傾しやすい。背骨が正しい形になる。
そうすると、ストンと、力も入れず立っていられるのだ。すごく楽な感じなのである。
不思議なことに、気持ちもスッキリしているし、頭もシャキッとした気がする。
こんな風に、立っている自分の細部まで意識を向けていく。
これは別に、「座る」でもいい。道具も要らないのもいい。
普段何気なく、特に意識せずにやっていることだが、案外、やってみると難しい。
瞑想やマインドフルネスといったものと近いことをやっているのだろうが、やってみるとスッキリするので、なかなか自分に良さそうな気がしている。
空いた時間を使って、少し続けてみよう。